骨と関節の主な病気
骨と関節の主な病気一覧
- 脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)/
- 多くは頭の毛のある部位に発症し、赤くなって脂っぼいふけがでます。その他、顔の中心部、わきの下などにもできます。一般に急性湿疹などよりかゆくないようです。皮疹は上から下のほうにひろがってすす
む傾向があります。
- アキレス腱断裂(あきれすけんだんれつ)/
- スポーツのときなどにちょっと踏みはずしたとき、アキレス腱が断裂します。かかとのアキレス腱付着部より2〜4せんち上のところで切れることが多く、切れたときにはブス″という音を感じます。
- 捻挫、脱臼(ねんざ だっきゅう)/
- 関節がふつうの運動領域をこえたとき、捻挫や脱臼が発生します。ひざの場合、ときに関節の前後のずれを防ぐ十字靭帯が切れると、膝が前後にずれ、不安定となります。どこまでが捻挫であるかは、ゆっ
くり症状をみる必要があります。
- 骨折(こっせつ)/
- 骨折には、はれ、痛み、変形、骨の異常な動き、関節の動きがわるいなど、いろいろな症状がでます。大きな骨の骨折のときは顔色が青く、ショックがみられます。内臓にも外傷をうけていることがありますから、全身状態には充分な注意を必要とします。応急処置は非常に重要です。
- 先天性筋性斜頸(せんてんせいきんせいしゃけい)
- 生後まもなく頭部が斜めに傾き、頸部や首の運動制限がみられる疾患です。女子に多く、左よりも右側に多くみられます。耳のうしろの骨から鎖骨と胸骨についている胸鎖乳突筋が、こぶ状またはひも状のしこりとなり、赤ちゃんはしこりのできた側に顔がまわせなくなり、片方ばかりを向いています。
- 先天性股問節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)/
- 生後3か月までの症状としては、股関節の開きがわるく、股関節の動きかたが正常な側と違います。しかし両側のこともありますから、左右同じでも開きがわるいときは注意を要します。股関節部を圧迫すると、ときには脱臼したような音を感じます。
- 滑液包炎(かつえきほうえん)/
- 滑液包という袋は、肩、肘、股、膝、足関節周辺に多くあります。この袋は、各関節の運動を滑らかにする役目をもっています。この袋が炎症をおこしたものです。肩と足関節に頻度が高いようです。
- 茎状突起痛(けいじょうとっきつう)/
- 手関節のところの親指側で、少し高くなっているところを茎状突起といい、ここに痛みがでます。腱鞘炎のように女性に多く、ものをしぼるときや親指の屈伸のとき痛みがあります。ちょっとした軽いものを持っただけで痛みのおこることもあります。
- キーパンチャー病/
- キーを連続でたたくためにおこる肩こり、腕のしびれ、指の関節痛のことを総括してこの名称が一時盛んに使われました。
- ばね指/
- ばね指は、仕事やスポーツなどで指を頻繁に使う人によく見られます。進行すると指が曲がったまま伸びなくなります。手指の中で、親指と第3・第4指に比較的多くみられます。
- 腱鞘炎(けんしょうえん)/
- 筋肉の両端が骨に固定されるところを腱といいます。この腱は、腱の浮き上がりを抑える腱鞘につつまれていて、この腱と腱鞘の間に起きた炎症を腱鞘炎といいます。
- デュプイトレン拘縮(こうしゅく)/
- フランスのデュプイトレンによって報告された病気で、中年期にみられます。手のひらから指にかけて硬結(こぶのようなものができ、皮膚がひきつれて徐々に伸ばしにくくなるのが特徴です。しだいに指の関節のほうにも進んで、療痕状となって、指が曲がったまま動きが悪くなります。
- 手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)/
- 手首の内側のところには、手を支配する正中神経や血管を防御している横手板材帯があります。手根管症候群は、正中神経が圧迫されることによって起こります。
- ガングリオン/
- 手背部にできることが多い、良性の軟部腫瘍です。手関節周辺によくでき、手指の関節にもときどきみられます。気がつくまでにはかなりの時間がかかり、手背部に小さなこぶがあり、押しても痛くないため、そのままにしておくと、だんだん大きくなり、軽い圧痛をおばえるようになります。
- 内反肘、外反肘(ないはんちゅう がいはんちゅう)
- 肘を伸ばした状態では、腕は肘のところでやや外に開いているのが正常です。上腕の軸と前腕の軸の角度で異常かどうかを決めます。肘をのばしたとき、肘のところで脱が内側に曲がっているものを内反肘、外側のほうに曲がっているものを外反肘といいます。
- 肘内障(ちゅうないしょう)/
- 年少児、特に2〜4歳くらいの幼児に多く、肘(ひじ)が抜けた状態です。手を急に引っ張ったり、ひねったりした時に起こります。
- 後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこつかしょう)/
- 頚椎の後縦靭帯付着部に外傷が加わったり、椎間板の老化も加わり、そしてこれが反復して負担がかかったためにおこるといわれています。高齢者に多く、頸部痛、上肢放散痛、しびれなどの自覚症状があります。
- 頸部脊髄症(けいぶせきずいしょう)/
- 頸椎を構成している骨や靭帯が、脊髄を圧迫したりして刺激するためにおこります。頸部の痛みが軽いのに、歩きにくかったり、手足の感覚異常があったり、指の細かい作業、たとえばボタンをはめるのが困難になってきたりします。
- 寝ちがい/
- 朝起きたら首が痛くて、まっすぐにならない、あるいは起床時にちょっと首を動かしたら頸部に激痛があったという症状をいいます。不自然な姿勢で寝ると、筋や筋膜にむりが加わり、血流が不充分となり、筋膜に原因不明の炎症がおきたりします。
- 頸部捻挫(けいぶねんざ)/
- むちうち症ともいわれ、自動車の追突事故、そのほか同じような外力が加わる外傷のとき、頸部の靭帯、関節、神経、自律神経、血管などがなんらかのかたちで損傷をうけます。
- 肩こり/
- 肩こりは高血圧、肺、心臓病、目の病気など、あらゆる原因でおこります。中高年者では筋・筋膜の弾力性がわるいうえに、頸椎周辺の老化現象による刺激のため頸部痛や肩こりがおきます。
- 頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)/
- ]線にも血液にも異常がないもので、骨の変形や筋肉の繁張といった特別な異常は発見されないのが特徴です。女子に多く、頸部痛と肩こり、上肢倦怠感、あるいは背部痛があり、ときには胸部圧迫感があります。
- 頸椎症(けいついしょう)/
- 脊椎の骨と骨の間にある椎間軟骨は、20歳代を頂点として、しだいに水分を失い、老化現象が現われてきます。症状としては、起きたとき痛みを頸部に感じるようになります。
- 肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)/
- 肩が痛くなって動きがわるくなるもので、肩関節を構成する骨、関節包などの老化現象によるものです。肩関節の運動はあらゆる方向に制限されます。
- 膝蓋骨軟骨軟化症(しつがいこつなんこつなんかしょう)/
- 10歳代の発育期に多く、成人にはほとんどない病気です。つぎのような症状がみられます。立ちあがるときや階段昇降時、スポーツのあとなどに膝蓋骨周辺が痛みます。また、膝蓋骨をおさえると痛みがあり、またその周辺に圧痛があって膝蓋骨をおさえると音がします。
- ペルテス病/
- 3〜7歳の男児に多いもので、太もものつけ根が痛んだり、足をかばうために軽いびっこを始めます。股関節の骨(大腿骨頭)が壊死して扁平になるためです。片側に発生することが多く、ときには両側のこともあります。放置すると、成人になってから変形性股関節症をおこし、股関節痛の原因になります。
- 関節結核(かんせつけっかく)
- かつては不治の病のようにいわれていました。関節結核は結核菌の感染によるもので、股関節、膝関節によくおこります。そのほか、肩、肘、手、足の関節から指の関節まで、ほとんどの関節に発生します。骨はしだいに破壊され膿をつくり、皮膚面を破って、膿汁が出るようになります。
- 単純性関節炎(たんじゅんせいかんせつえん)/
- 比較的若い年齢層に発生する、股関節や膝関節が痛む病気です。膝関節に水がたまり、水腫を形成するものや痛みだけのものもなどがあります。
- 化膿性関節炎(かのうせいかんせつえん)/
- 化膿性の関節炎の代表的なものは、成人では化膿性膝関節炎で、膝関節の激痛があり、はれ、熱感が強くなります。関節にたまった大量の膿汁をとると一時は軽くなりますが、よく再発します。
- 痛風(つうふう)/
- 突然なんの前ぶれもなく、夜中から朝にかけて激痛があり、その痛みは、寝ている横のほうを人が歩いただけでも耐えられないほどの痛みです。
- 変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)/
- 膝関節、ついで股関節の順に発生し、関節面が、老人性変化をおこして硬くなるのがこの病気の特徴です。膝関節は、はれて痛みがあるときと、内側や曲げるとき痛むなどさまざまです。股関節部の痛みは、前面と外側にあり、そのうちに寝ていても痛むようになります。
- ぎっくり腰(ぎっくりごし)/
- 中腰でものを持ったときや、ちょっとからだをひねったとき、腰がぎくっとなって激痛があり、動けなくなるものを一般的にぎっくり腰といっています。
- 強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)/
- 脊椎の関節や椎体が骨性に癒合し、いわば脊椎が一本の棒のようになり、運動が強く制限されます。なんらかの慢性炎症によって、しだいに骨がつながり、強直をおこすものと考えられます。しだいに背中が
出て亀背を形成します。症状は軽い痛みから激痛までいろいろです。
- 特発性脊柱側わん症(とくはつせいせきちゅうそくわんしょう)/
- 脊椎が側方に曲がったものでです。 その曲がりかたも単純に左とか右でなく、ねじれ”をともなっていることがよくあります。
- 脊椎過敏症(せきついかびんしょう)/
- 背中の中央部にふれる骨、つまり、稗突起を軽くたたくだけで強い痛みがありますが、平手で背部をかなり強く押してもそれほどの痛みはありません。背部の圧迫感と痛みを主とした病気です。神経の過敏な
状態で、神経質な20歳代の女子に多くみられます。
- 腰部筋筋膜症(ようぶきんきんまくしょう)/
- 軽い腰痛があり、ときには激痛をともないます。痛みの強いときは、腰がくの字に曲がり、歩けないこともあります。とくに20〜40歳代に多発します。
- 脊椎カリエス(せきついカリエス)/
- 結核菌の感染によって脊椎の椎体が破壊されます。脊椎カリエスの症状としては、胸・腰椎部に多く発症し、つねに鈍痛があり、入浴で痛みが強くなります。食欲不振、体重の減少と微熱があり、夜間に痛みで目がさめることもあります。
- 脊椎分離症(せきついぶんりしょう)/
- 脊椎の上関節突起と下関節突起の間が分離したものを脊椎分離症といいます。腰痛がおこり、この腰痛はなにかを動機として一度発生すると、いつも腰部の不快感と下腿のふくらはぎのところの倦怠感があります。治りにくい場合は、椎間板ヘルニアと合併していることがあります。
- 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)/
- 何分か歩くと下肢がしびれたり痛みがあります。休むと治ることが特徴です。同じような症状は動脈硬化症でもみられますので、その場合の歩行痛と区別をする必要があります。
- 腰部変形性脊椎症(ようぶへんけいせいせきついしょう)/
- 椎間板の老化現象とともに、その周辺の関節や靭帯は硬くもろくなり、その刺激によって腰痛がおこります。腰部変形性脊椎症の特徴としては、腰痛、背部痛ときに下肢放散痛としびれ感があります。起床時に痛みが強く、少し動いているとよくなり、夕方疲れるとまた痛くなります。
- 椎問板ヘルニア(ついかんばんヘルニア)/
- つぎの自覚症状があれば椎間板ヘルニアである可能性があります。(1)30分以上歩くと腰痛と下肢放散痛がある。(2)電車などで立っていると、すぐつらくなる。
- 脊髄の良性腫瘍(せきずい りょうせいしゅよう)/
- 不快な痛みと、しめつけるような痛みがつづき、病状がすすむにつれて神経麻痺をおこします。脊髄腫瘍は胸椎部にもっとも多く、つぎが頸椎、腰椎部の順で、しかも硬膜内で脊髄の列がいちばん多く、悪性のものと良性のものがあります。
- 化膿性骨髄炎(かのうせいこつずいえん)/
- 化膿菌の感染によるもので、急性から慢性になるものと、はじめから慢性の型で発病するものがあります。急性期には、高熱、悪寒戦慄と、局所の腫脹や痛みと発赤をともない、きわめて強い症状です。慢性のものでは骨膜がはれ、しだいに骨髄もおかされます。
- 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)/
- 40〜50歳ごろからはじまり、とくに閉経期後の女性にひじょうに多く発生します。脊椎に発生しやすく、骨の性質はもろくなり、骨の中は空洞状になります。骨は透明状になり、骨折をおこします。